2016年7月21日
「三分の飢えと三分の寒さ」を妊活に取り入れよう
江戸時代の本草学者、儒学者で貝原益軒という方がいました。
その著書「養生訓」の中に、
三分の飢えと三分の寒さについて記述があります。
三分の飢と寒の中で
小児を育てるには、
三分の飢(うえ)と寒とを存するがよい、と古人がいう。
その意味は、子供には少し空腹がらせ、
少し冷たい思いをさせるがよいということである。
子供だけではなく、大人もこうした苦労をさせるがよい。
子供に美味な食物をあきるまで食べさせ、
上等の着物を厚着させて暖めすぎるのは、
のちに大きな禍いになる。
俗人と婦人とは理にくらくて子を養育する道を知らない。
ただ腹いっぱい美味な食物を与え、
着物を厚く着せて暖めすぎるので、
子供はかならず多病になって命を短くするであろう。
貧家の子供は衣食ともに乏しいので、かえって病気に罹らず長命である。
貝原益軒『養生訓』伊藤友信訳(講談社学術文庫)より
子どもの食事は腹七分で、
着るものも薄着の方が長生きでその子のためになる。
大人も同じですよ。ということを言っています。
女性の下半身の薄着は禁物ですが、
冬場に寒い寒いと必要以上に厚着をしている人ほど、
よく風邪をひいているようです。
着るものよりも重要なのは、
小食でしょう。
偏った食事は論外ですが、
腹七分目から九分目を心掛けることは、
非常に生命力を上げることに繋がります。
初めから腹九分が難しい方は、
まずしっかり噛んで食べることから実践してみてください。
食べ物を口に入れたら30回を目安にすると良いでしょう。
噛むことで、脳の満腹中枢を刺激しますので、
自然と腹七分から九分になっていくと思いますし、
食べすぎることも少なくなると思います。
実践して妊娠力を高めていただけたらと思います。