2016年7月14日
心配な基礎体温(5) 生理中の体温が高い
高温期に体温が上がるのは、
妊娠の準備段階としてプロゲステロンが子宮に働きかけ、
受精卵が着床しやすいように、
子宮内膜をふかふかベッドのように整えるためです。
その他に食欲を増進させたり基礎体温を上昇させる作用があります。
基礎体温は排卵期・黄体期と高温が続き、
妊娠しなかった場合は、不要な子宮内膜がはがれ落ち、生理が始まります。
この時プロゲステロンの分泌が急激に低下するため、
体温は低温期に移行するのが一般的です。
生理が始まっても体温が高めだったり、
生理中にぽんっと体温が上がったりする方がいらっしゃいます。
不妊治療をされている方は、
ホルモン剤を使用している場合もあるでしょう。
東洋医学では、
「血」のめぐりが滞った「瘀血」の状態と考えます。
経血の排出が滞るので、生理痛がきつかったり、
経血にかたまりが混じる場合は、子宮内膜症の可能性もあります。
瘀血を処置する「鍼灸」や
駆瘀血を基本とした「漢方薬」で改善されますので、
是非、東洋医学的な治療も試していただきたいと思います。
「血」の滞りがなくなり、
「血」の流れが良くなると、
子宮や卵巣の働きが良くなりますから、
妊娠力は大幅にUPします。