2016年7月12日
心配な基礎体温(4) 生理周期が短い
通常の月経周期は、
成人女性の場合で25~38日と言われています。
この周期が24日より短い周期で月経が起こることを「頻発月経」と言います。
頻発月経は排卵が起こっている「排卵性頻発月経」と、
排卵がない「無排卵頻発月経」があります。
排卵性頻発月経は、排卵があっても、
卵胞が妊娠に適した状態まで、
十分に成長できていない可能性もあります。
女性の体はデリケートなので、
生理周期は体調や心理的ストレスなどで、
乱れることも多いものです。
いつもは正常の範囲内だけど、
今回は短いという場合には、
次の生理まで様子を見ましょう。
次は正常な周期に戻ったということであれば、
一時的なものと考えられますので、
あまり心配しなくていいでしょう。
東洋医学では、
血熱(熱がこもる)と考えます。
血熱の状態であると、
体内にこもった熱が血液を動かして周期が早くなっしまいます。
熱がこもる原因としては、
陰虚や実熱(体質的に熱が旺盛、辛い物の取りすぎ)、肝鬱などがあります。
鍼灸では、基本的には腎の陰気を補います。
また、肝の虚実を見極め、補瀉します。
その他の症状として、基礎体温が全体的に高い、月経量が多い、
経血の色が鮮やか、不正出血しやすい、暑がり、のぼせる、
ほてる、顔や唇が赤い、口が渇く、イライラ落ち着かない、
不眠、便が固い(便秘傾向)、尿が黄色、舌が赤い、舌苔が黄色く厚い、
などがあります。
このその他の愁訴から原因を、
東洋医学的に見極めることが重要です。