2016年7月3日
「鍼灸」だけと「鍼灸と漢方薬」どちらが妊娠力が上がる?
「鍼灸」だけの鍼灸院では、
当然、鍼とお灸がメインになります。
東洋医学では「四診」という独特の診断法で、
患者さんの身体を体質として診立てます。
その体質(証と言います)に対して、鍼やお灸を施していきます。
「鍼灸」と「漢方薬」を併用した鍼灸院では、
同じように東洋医学的に身体の体質を見極めていきます。
同じ東洋医学ですから「鍼灸」も「漢方薬」も同じ診立てで、
「鍼灸治療」と「漢方薬処方」を行えます。
私も2回ほど本場中国に行き、研修したことがあるのですが、
中国の伝統医学を実践する医師を「中医師」と呼び、
「鍼灸」と「漢方薬」を併用するのが当たり前です。
「鍼灸治療」で身体の外から、
「漢方薬処方」で身体の中から、
全身の身体を整えていきます。
鍼灸治療だけでは、鍼灸師の実力にもよります。
相当な技術力をもった鍼灸師でないと効果は限定的です。
一方、同じ診立てで「漢方薬」を処方すれば、
その相乗効果で、より妊娠力を高めることができます。
費用の面で言うと、
漢方薬も実費になりますので、
その分「鍼灸」だけの治療法より、
高額になるのは、デメリットであると言えます。
鍼灸だけではなくて、漢方薬も取り入れて、
より妊娠力を高めたい方におすすめします。
例えば、体外受精を長く続けていて、
最近、採卵できる卵子が減ってきたであるとか、
卵子の質が悪く受精卵が育たないような時は、
東洋医学では、度重なる採卵などで、
卵巣が弱っている状態。
また、ホルモン剤の多様で「血」が滞っている状態と診ます。
腎を補いアンチエイジングの基本である「六味地黄丸」や
冷えの強い場合は「八味地黄丸」などを服用し、
鍼灸で「瘀血」を処置すると卵子の質を良くすることが可能です。
「鍼灸」と「漢方薬」の併用治療をご希望の方は、
是非、ご相談ください。