2016年7月2日
生理痛がひどいと妊娠しにくいですか?
東洋医学では、
生理痛がひどい場合を「血」のめぐりが悪い状態と考えます。
この「血」のめぐりが悪い状態を「瘀血(おけつ)」と言います。
「瘀血」になる原因はいろいろありますが、
多いのは、冷えとストレスです。
どちらも血管を収縮させ、
「血」のめぐりを滞らせてしまいます。
とくに生理中は、
女性にとって大切な排泄の機会です。
経血を体外にきれいに排出することで、
子宮の中もきれいに掃除されます。
ところが、「瘀血」があると、
経血がスムーズに排泄されず、
新しい子宮内膜の成長が阻害されたり、
卵巣の働きにも影響し、
卵子がきちんと育たないこともあります。
「瘀血」の状態が進行すると、
子宮内膜症や子宮筋腫といった病気に発展し、
より妊娠しにくい状態になってしまいます。
生理痛を痛み止めの薬で誤魔化すのではなく、
生理痛が起こっている身体の状態に目を向けるべきです。
まずは、身体を冷やさないこと。
薄着を避けて、お腹や腰まわり、足首を保温しましょう。
食べ物は冷たいものや生野菜などを控え、
加熱して食べるようにしましょう。
そして、身体を適度に動かすこと。
週に3回、1回が30分以上の有酸素運動を心がてください。
階段や坂道などを入れたコースでの早歩きが効果的です。
その上で鍼灸で「瘀血」の処置をしたり、
駆瘀血の漢方薬で「血」の流れを良くしましょう。
「血」の流れが良くなれば、
骨盤内内臓である子宮や卵巣の働きも良くなります。
「瘀血」を改善すれば、
妊娠力を高めることができます。